2014/5/15 腸の難病 便微生物移植で94%に効果

 便移植は欧米で研究が進んでおり、
昨年、米医学誌に掲載された論文では、
難治性感染症の患者約40人を従来の薬による治療と便移植とに分けて経過をみたところ、
前者は20~30%しか治らなかったのに対し、後者は94%に効果があった、とのこと。

日本では、慶応大病院が臨床試験を始めており、期待が高まっています。

何と、「便1グラムには乳酸菌飲料1本分の数百倍の細菌が含まれている。」とのこと。
ビックリですね。

以下、全文です。

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腸の難病、治療に便活用 豊富な菌、患者に注入 慶応大病院が臨床試験

朝日新聞 2014年5月10日(土) 配信
 下痢や腹痛などを繰り返し、薬で治らない腸の病気に悩む患者の腸に、健康な人の便を移す臨床試験を、慶応大病院が始めた。患者の腸内では免疫力を高める細菌などが適切に働いていないが、菌の宝庫である便を移植することで、症状が治まる可能性がある。

 人間の腸内には数百種類、数百兆個の細菌がすんでおり、免疫や栄養素の分解などにかかわっている。しかし、大腸粘膜に潰瘍(かいよう)ができる潰瘍性大腸炎など腸の病気の患者では、細菌の種類も個数も少ない。

 慶応大は3月下旬、臨床試験の1例目となる潰瘍性大腸炎の40代男性に親族の便を移す「便微生物移植」を行った。

 方法は、便を生理食塩水と混ぜてフィルターで濾過(ろか)した液体を注射器に入れ、50~300グラムほど内視鏡で大腸に注入する。提供者は配偶者か2親等以内の家族としている。

 臨床試験は、潰瘍性大腸炎のほか、下痢を繰り返す過敏性腸症候群や難治性感染症、消化管に炎症が起きる腸管ベーチェット病の患者計45人が対象。潰瘍性大腸炎の患者は国内に約14万人、過敏性腸症候群は約1200万人との推計がある。

 便移植は欧米で研究が進む。昨年、米医学誌に掲載された論文では、難治性感染症の患者約40人を従来の薬による治療と便移植とに分けて経過をみたところ、前者は20~30%しか治らなかったのに対し、後者は94%に効果があった。

 消化器内科の金井隆典教授は「便1グラムには乳酸菌飲料1本分の数百倍の細菌が含まれている。便の解析で病気と関連する菌がわかれば、新たな治療法につながる可能性がある」と話す。(岡崎明子)
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